★下草を放置しているわけではなく、必要な環境を用意している

一家農園では、自然栽培でぶどうを育てています。

自然栽培の畑ってどんなイメージ?と聞くと、「何もしない、何も与えない」「草がボウボウ !」と言われたことがあります。
確かに草はボウボウにしています(笑)

でも、私なりに大切なイメージがあって、実は手入れをしながらボウボウにしています。

まず、一般的になぜ草を刈るのか?
その理由、
 ひとつは、作物の栄養を奪うから、
 ふたつに、害虫が発生するから、
 みっつに、「手入れをしている畑」=「草刈りが丁寧にされている」

というのが、多くの農家さんの意見だと思います。

つまり草は『邪魔者』という認識があるからです。
ですが、私たちの場合はちょっと違います。

《1、草を生やして、虫たちの棲家を用意する》

草を生やすと『害虫が増える』と教えられてきまししたが、同時に『天敵も増やせる』ことも忘れてはいけません。
草をしっかり生やすことで、虫の多様性を確保できれば、「害虫」と同時に「天敵」も増やすことができて、食害の大発生を抑制できると考えています。
畑の中に多様な虫や微生物が生息できるようになれば、食物連鎖ができ始め、バランスを取り合う関係が整います。
そうやって植物・虫・小動物、微生物の多様性が病気や食害を抑制すると考えています。

《2、土壌にいる微生物を直射日光から守る》

土壌微生物は、乾燥と直射日光に弱いそうです。
土を耕すと、草が土にすき込まれ、土が表面に露出します。
その時に、微生物層は崩壊し、表層の微生物は死滅してしまいます。
微生物の役割は、有機物の分解だけにとどまらず、数多くの役割がありますので、彼らの力を借りなくては、作物は育ちません。
なので、表土を覆う草たちが日光を浴び日影を作り、保湿の役割も果たすことで土壌微生物が守られます。

《3、土壌の水分量を調整する》

草たちは、日影を作って土壌の水分の蒸散を防ぐだけではありません。
地下から水分を吸い上げることや、朝露のように空気中の水分をこしとって、徐堂に水分を供給してくれます。
それが微生物が生息しやすい環境となり、さまざまな草があることで、多様な生態系を保持することに繋がります。
我々がいう『生態適合農業』の一端がこの草刈りの中にあります。

いつか、私たちの草刈りの仕方の一部もご紹介したいと思います。

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