★どんな微生物がいるか?よりも、どのくらい複雑に関係しているか?

私たちの畑の草は、年に2、3回刈り込んでいますが、きれいに刈ることはしていません。

草刈りをするのは、主に隣の畑との境界と道路に面したところで、これはご近所さんとのお付き合いのマナーであり、管理すべきところは管理できる農園でいようという考えからです。
ですが、畑の中は、『粗く』もしくは『背丈を残して』草刈りしていますので、ボウボウになっていることが多いです。
年に1、2回状況を見て、全体を刈ることもありますが、その時は、近所の農家さんから笑いながら「やっと草刈りしたか〜」って言われちゃいます(^^)

これは、どうしても作業の邪魔になってしまう草を刈るためにやるのですが、虫たちの棲家を残したくて30cmくらいの高刈りにしています。

先日、微生物の多様性と活性値を検査していただき、その結果が届きました。
その研究をされている先生から、おっしゃっていただいたのは、
「ワンダフル!」
お茶目な先生です♪

検査してもらった私たちの畑は、3年前まで除草剤も使われていた畑です。
それを伝えた上で、分析結果についてご説明いただいたのですが、
微生物の数と量がとても多く、肥料を使わずにここまで回復することはそうそうない、
というお褒めのお言葉をいただきました。

もちろん、もっと良い畑は全国になるそうなのですが、何を誉められたかというと
・堆肥を含めた土壌改良剤を使わずに良い数値が出たこと
・土壌微生物の数と種類の多様性が広範囲であること
・それらが除草剤を使わなくなってまだ3年しか経過していない畑だということ
でした。

微生物の種類は、ほとんど特定できていないのですが、この検査では、96種類の有機物を餌に、一定時間でどのくらいの量を食べたかを観察することで、微生物の多様性を確認します。
広範囲というのを具体的にいうと、
「とても早くたくさん食べるものから、ゆっくりと少ししか食べない微生物が満遍なく(グラデーションのように)たくさんいる」
というものです。
例えば、有機物を多く含んだ堆肥を与えると、提供された有機物に偏りがあるため、微生物の繁殖にも偏りが出てしまいます。
ですが、いろんな餌があれば、いろんな微生物が繁殖できるので、その分布にグラデーションができるということです。

除草剤を撒くと、大半の草が枯れるので、次に生えてくるのは、生命力が強いものか、運ばれてきた種しか伸びてきません。そうすると土が痩せ細り、有機物も供給されないので、微生物の繁殖も期待できません。
そんな状況だったのに、3年目のうちの畑は、多様でグラデーション状に微生物が分布しているということは、多様な有機物がグラデーション状に土壌に含まれていたということです。

つまり、土壌にどんな微生物がいるかを一個一個わかっていなくても、微生物、有機物(餌)が多様で複雑に関連し合っている環境こそ大切なのかもしれません。

私たちの畑がほめられたのは、『草刈りの仕方』が、大きな要因ではないかと思っています。
一気に短く刈るようなことはしませんので、僅かしか生えていない草でも種を落としてくれますし、虫が生息する環境を残していますので、虫が種を運んでくることもあるでしょう。
また、その虫を狙って畑にやってくる鳥や小動物たちも種を運んできてくれているかもしれません。
さらに、偏った草の勢力図を壊すために荒く刈ることで、日陰が解消され育ちやすくなった草たちもいるかもしれません。

そうやって、有機物、微生物、虫、小動物、鳥などが複雑に関係し合う『多様性』を育てることが私たちの自然栽培の本質ではないかと思います。

草刈りを意図して『雑』にやったことが功を奏していたかもしれませんね♪

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