Q.自然栽培の場合、作物への栄養は、どうやって与えるのですか?

このような質問をいただくのですが、基本的に科学的にわかっていることは少ないかもしれませんが、私が信じていることをご紹介します。ただ、山などの自然が、人に肥料を与えられることなく、木々が育ち実をつけるの理由にまだわからないことがあるのと同じように、私たちにはまだ分からない自然のメカニズムがあるはずです。

木々の葉が枯れ、それをを落とし、地面で微生物たちに分解され、土となり、木々がその栄養分を吸って大きく育っていく。また一般それが『自然循環』の一部のメカニズムだと思います。

自然栽培は、そのメカニズムを利用しているつもりなのですが、ただ、毎年作物を収穫するためは、自然の中での循環と比べて、圧倒的に果実や葉など、畑から持ち出す量が多いです。
ではその場合、持ち出された分の栄養をどうやって供給されているか、私も疑問に思うことがあります。

それについて、私が理解していること、信じていることをご紹介しますので、参考にしていただければと思います。
それが正しいかどうかも含め、ご自身で確かめてみるのもおすすめします(^^)

まず初めにご紹介するのが、窒素(ちっそ)の供給について。
この窒素は、植物の中でも最も必要とし、吸収量の多い栄養素です。
一般的には、窒素をしっかりと与えないと畑がやせ細ってしまう、と考えられています。

ですが、この窒素は、人が与えなくても自然の中に豊富にあります。

どこにあるのかといえば、それは空気の中です。

地球の大気は、窒素(78%)、酸素(21%)、その他1%、と窒素は空気中にいくらでも豊富にあります。
土中に窒素固定菌という微生物が無数にいて、それらは大気中の窒素を土の中にとどめる特徴があります。
その土中にとどめられた窒素を根っこから吸い上げることで、作物に必要な量を供給しているようです。

そのほかの例を挙げると、
さまざまな栄養を生き物たちが運んできてくれることます。
それは、蝶やトンボ、カナブンなど。
畑とは違う場所から、葉っぱや虫を食べて大きくなって畑に飛んでくると、いずれ命が果て、死骸となって朽ちて、畑の栄養となってくれます。

さらに、飛んでくる菜花の種もその一つです。
発芽して、空気中の窒素や歯の栄養素を蓄えて、土に還ります。それだけではなく、根っこから光合成で合成したアミノ酸を放出することもわかっています。

そして、雨もそうです。
地下水も供給源と考えていいと思います。

ここまで聞いて、だったら肥料を与えなくても、なんとかなるかな?と感じてもらえたでしょうか?
ただし、これらがサイクルとして効果をもたらすのは、『多様性の有無』が大きく関わってきます。
虫や微生物たちが活躍してこそのサイクルなので、殺菌剤や殺虫剤などの農薬を使われると、機能しません。

つまり、農薬を使うから、肥料が必要になるのです。

そのことから、自然栽培は、「肥料や農薬を使わない栽培」という表現よりも、『自然のメカニズムを活用する栽培』の方が適切かもしれません。

私たちは、その後者を意識して栽培に取り組んでいます。

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