虫や鳥、細菌類、微生物たちと折り合いをつける

今年(2021年)の6月中旬頃から、コガネムシの食害が目立つようになりました。
葡萄(ぶどう)の葉っぱを朝の気温が上がり始めた頃から食べ始め、夕方ひんやりとするまで食べ続けています。

ただ、コガネムシ単体でみるとカワイイのですが、その食欲と数を見るとゾッとします。
しかも調べてみたら、8月くらいまで繰り返し発生するといいうし。

これが毎日続けば、葉っぱがなくなってしまう!

そんな恐怖を感じる日々がありました。


葡萄(ぶどう)を栽培する上で、「害虫」と指定され、対象の農薬もあります。
ですが、私たちは、自然の力やバランスや”何か”を利用して、葡萄を収穫することを目的にしているので、農薬に頼流という選択肢はありません。ないというか、あっても最後の最後。

そう考えて、トラップを作ったり、虫網で捕ってみたり、生態系を調べて何か解決の糸口がないか探っていました。

そうやって色々と意識を向けてみているうちに気づいたことがいくつかありました。
その一つは、雑草。

ちょうど草刈りをした後に大量に発生していたことが気になって、調べたら夜間や活動しない時間帯は、土の中に潜んでいます。
私が葉っぱを叩き、コガネムシを落とすと、ポトって落ちるように飛んでいき、一目散に土の中に潜ります。
そして、時間が経つとまた土から出てきて、草を伝って上までのぼり、その先から飛び立って葡萄の葉っぱに戻り、食べ始めます。
この一連の流れを見ていて、思ったのが「飛び方がヘタ」ということ。草をかいくぐって飛ぶような器用なことはできないから、てっぺんまで登ってから飛び立っていました。
そして、草刈りから3週間もすれば、草は4、50cmまで伸びるのですが、その頃になると、葉っぱにつくコガネムシは1/10くらいまで減っていました。
もしかすると、葡萄の葉っぱに飛び立つまでに草が邪魔で、活動しづらくなったのかな?と思うようになりました。

食害は減って、元のように葡萄の枝も伸び、葉っぱも増えて行ったので、実害と言えるようなものはほとんどありませんでした。
食べられた葉っぱもあるけど、程よく食べたら消えていなくなった。そんな印象です。

『植物は、自分の成長に有り余るほどの葉っぱをつけ、種の繁殖に有り余るほどの実をつけ、あまりあるほどの栄養を蓄える』
ある本でこのような一節に出会い、それを私のスマホの中にメモしておきました。

コガネムシがむしゃむしゃ葉っぱを食べているのを眺めながら、ある程度の葉っぱが食べられても、葡萄の房を成長させるのには、影響がそれほどないのかもしれない。
もしくは、すべての房を我々が頂こうとせず、ある程度は、虫や鳥に食べられることを前提としておけば、「食害」という概念がなくなるのかも?という思いが湧き上がりました。

なった葡萄は全て俺のもの!
全部収穫する!

とガメつくことなく、虫や鳥たちとの折り合いのつくラインを見つけられれば、めくじら立てて、邪魔者扱いすることなく、共生できるのではないかと思うようになりました。
病気と言われる、細菌類などの影響も同じです。

農業経営を考える段階から、それらの「食害」も織り込み済みで計画を立てることができれば、違った農業の未来が見えるかな?


農薬を撒いていたら、草刈りをしていたら、風よけネットをしていたら、こうならなかったかもしれないし、わからなかったかもしれない。
もちろんこのような仮説通りとは限らないのですが、『そうかもしれない』ということ。

そういう視点を持って、来年もコガネムシの発生を楽しみにしています♪

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